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★2011年1月21日 (金)★

「井の中の蛙、大海を知らず」ということわざがあります。

見聞の狭い、みたいな意味がありますね。ご存知の通りです。

元々は荘子の教えで、井戸に住むカエルが海に住む亀に「俺の井戸はすげぇ良いゼ」みたいな自慢をして

亀が「ちょwww海のほうがすごいしwwwチョリースwwwwww」とか言い返した、

という話が元になっています。

S2さんは亀にどういう偏見を持ってるんだろう、という点が気になりますがそれはそれとして、

ちょっと気になるのはそう言われたカエルは、本当はどう思ったかという点です。





またS2さんが余計な考察を始めようとしているという気もしなくもないですけど、

まず大前提としてカエルは海に住めません。

海水に浸かるとカエルは浸透圧の関係でアフッとかなるのです。

なのでこのことわざの語源となったカエルと亀の話も、亀が海の話を持ち出したところで、

「プゲラwwwww海とか俺関係ないしwwwプギャーwwww自慢乙wwwww」

みたいなカエルの反撃が予想されます。つまり、井戸に住むカエルにとって大海を知らない事は

全く大したことではないということだと思うんです。

これは人間で置き換えたら「僕の住む地球は広いしキレイだ」って言う発言をしたら

木星人から「木星のほうが広い」と言い返されたみたいな感じではないでしょうか。

いや、広くても住めないから全然関係ないし、っていう。

結局この話は、亀とカエルの会話っていうスタート地点からずれてしまっている、ということだと思うんです。





では、このことわざの意味はそのままにしたうえで、どんな展開をしていればOKだったかというと、

まず「井戸に住むカエルと、『自分の井戸の自慢をする相手』がある程度対等の関係にある」というのを

クリアする必要があります。このことわざは最終的に井戸に住むカエルが「うわ、俺って全然見聞が狭いじゃん」と

思う必要があるわけです。その為には、見聞だけが違う同じ種族で対話する必要があるのです。

さらに「自慢された相手の反撃が、カエルにとってヘコむ内容になっている」という条件も必要ですから、

結果的に言うと「カエルが自慢する相手もカエル」であり、「相手のカエルは、井戸のカエルより良い所にいる」という

前提条件で話を進めていく必要があります。





となると、結論としては

「井の中の蛙、もうちょっと良い井戸を知らず」みたいなことになるのではないでしょうか。

井戸に住むカエルが「俺の井戸はすげぇ良いゼ」っていう自慢をしたところ、相手のカエルが

「うちの井戸なんか地熱を利用した床暖房だし」とか言った、みたいな。

なんだろ。話が小さすぎてグレードだけ下がった気がする。

また明日。


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