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★2025年4月28日(月)★Cloud Collector #101

なんかニセモノの加山雄三さんに「お前に関する歌を作った」と言われたので、

是非聴かせてほしい、とお願いしたらド直球のヒップホップで、

全編ずっと壮絶なビーフをくらうという夢を見たんですけども、

夢占い可能でしょうか。S2です。





なんか最近、矢沢永吉さんの音楽が沁みるんですよ。

うん、まあ勝手にしろよっていう感じかもしれませんがそれはそれとして、

ぶっちゃけ過去の自分は矢沢永吉さんについて「カッコいいおっちゃんだなあ」という感想はあっても、

「じゃあじっくり聴こうかな」っていう感じではなかったんですね。

一転して今はじっくり聴くどころか投げ飛ばしていいタオル探すレベルです。

そう考えると、よく「年を取ると食べ物の嗜好が変わる」とか言ったりしますけど、

音楽とか芸術とか、そういうものも「年齢を経ることで受け止め方が変わる」っていうのがあるのかもしれませんね。

っていう前フリからの101回目となる本企画、今回の1枚。こちらです。どん。







No. 7448





「Something There」
アーティスト名:CHAGE & ASKA
発売日:1995/05/10

1. Something There
2. 紫陽花と向日葵
3. Something There (Original Karaoke)



101回目でチャゲアスさんを引き当てる奇跡が発生いたしました。

これはもうプロポーズが確率変動状態だと思うんですが、

令和でやっていいネタじゃないというのも理解しています。

そして前回が「sometime, somewhere」だったことも含めると

「someなんちゃら」が連続で来るという奇跡も発生しています。

こうなったらもう次回はECHOESさんの「No Kidding」あたりが選ばれれば「SOMEONE LIKE YOU」、

次にAIRさんの「WEAR OFF」が選ばれれば「Somehow」、

さらにMULTI MAXさんで「SOMEDAY」が選ばれれば

「some」の十三面待ちみたいなことになれるなあと思うのですが

残念ながら毎回すでに3回分先までCDは決まっていて、次のCDは

血まみれの包帯にまみれた5人組が来ることになっているので

「some」の快進撃はここまでとなります残念。





というわけで本作。37枚目のシングルとして8cmCDでリリースされたものとなり、

表題曲もカップリングも後にアルバム「Code Name.1 Brother Sun」に収録された他、

いろんなベストアルバムに顔出ししている作品です。シングルとして手に入れるメリットはカラオケバージョンのテイクのみですね。

チャゲアスさんの楽曲の中でもかなり珍しい「全編英語」の楽曲がこの「Something There」です。

元々「Something There」はかつてハリウッド映画化された「ストリートファイター」のテーマソングで、

このCDがリリースされる前に、その映画のサウンドトラックに先行収録されてたんですよね。

当時、「Something There」がシングルや日本版オリジナルアルバムに収録されるっていう保証がなかったこともあって、

洋盤のサウンドトラックCDを買っておかないと「Something There」が聞けないかもしれない!と思って

S2さんまずそっちのサントラを購入して、洋盤だったから歌詞カードとかそういうのもなくて

当時お子様だった僕様何を歌ってるのかわからなくて固まるという事態に陥りました。

で、のちにシングルでちゃんとリリースされて安堵の中で本作を購入し、同時に

「じゃあサントラ要らなかったやないかい」ってなったんですけど、

それが理由なのかなんなのかわかりませんがそのサントラ現在行方不明なんですよね。

僕様「CDは売らない」と遥か昔から決めているんです。古墳時代くらいから決めてることなので、

どっかに売りに出したりしたことはないはずなんですよねえ。

何処へ行ってしまったんだ、あのサントラ。うーん。





収録内容については、表題曲「Something There」はASKAさんによる、前述の通りオール英語歌詞のロックナンバー、

カップリングの「紫陽花と向日葵」はCHAGEさんによるバラードという収録内容です。

「Something There」がとにかく購入当初から僕様の中で「カッコいい」の一言に尽き続けてるんですね。

リリースされた時点で「全部英語なのカッケエ」って感じで、

子供ちゃんの僕様はなんかこう、その時点でもう文句なく派手でカッコいい歌、っていうくくりで完結されてたんです。

そんなこともあって「紫陽花と向日葵」があまりにも地味で目立たない感じに思えてて、

印象としても「紫陽花と向日葵」についてはあまり記憶にないや、みたいなとこだったんですね。

しかし、今回の冒頭にも記載した通り、年齢を経た今の僕様、改めて聴いた「紫陽花と向日葵」が

こんなに良い歌だったのか、と気づかされる結果となりました。

いや、これはオコチャマではこの良さを噛みしめることはできなかっただろうと思います。

これは仕方ない。だってまず「Something There」はこれはこれで名曲だし、いわゆる「A面」がフィーチャーされることで

B面は幾ばくか印象が陰るっていうのも仕方ないんです。

オコチャマな僕様に、「紫陽花と向日葵」をじっくり聞く、なんてことができたはずもないんです。

もうね、今となってはとんでもないことです。「紫陽花と向日葵」はめちゃくちゃ名曲です。

両曲共にテイストが全然違うんで、どうしても派手な方に目が行っちゃう感じにはなると思うんですが、

改めて聴きなおすと、この2曲をパッケージして1つのCDとしてリリースするのって、めちゃくちゃ豪華ですよ。

そして2人とも優れたソングライターだというのが実によくわかるのです。

やっぱチャゲアスさんは至極なのです。お互いのソロもそれぞれ絶品なんですけど、

この二人が210センチの距離でやる音楽は別格の至極です。

自分勝手な発言ですが、僕は死ぬまで2人が並ぶ日を待ち続けると思います。







では次回のランダムプログラム、どーん。





No. 5308





Next CD's Hint!!

いや血まみれすぎない?その包帯。





それでは、また次回。

★2025年4月25日(金)★Cloud Collector #100

妻から「今時点で特にやりたいゲームとがあるわけじゃないなら、他の人が当選しやすいように予約するのはやめよう」

という話をしてNintendo Switch2の予約抽選には応募しなかった僕様なのですが、

その「他の人」ってのが転売ヤーだったら破滅的に嫌だなと思いました。

しとくべきだったか?抽選。S2です。





本企画は今回で100回目、となります。

つまり同時にこれは「100枚のCDをレビューしてきた」ということになるんですけど、

もう枚数に関しては完全に感覚が狂ってるんですが100枚って多いんですか?少ないんですか?

もうすっかり配信リリースがメインになっているような世界になっていますから、最近の音楽ファンは

わりとCD持ってないんですっていう人も多いと思いますが、ミリオンヒットが当然のように出まくってた時代に

音楽好きだった人達にとっては余裕で越えてる枚数になってるんじゃないかなーとか思うわけですよ。

S2さんの場合はまだ全体の100分の1未満なのでとんでもねえな、と思いますがそれはそれとして、

じゃあ逆に今回の1枚を含めた100枚がS2さんの所持CDの全てです、っていう話だったらどうなのかなと思って

過去のラインナップを見返したんですけどいびつな買い方すぎて気持ち悪い。

そんな100枚目のCDは、実にこの企画らしい1枚になりました。こちらです。どん。







No. 5877





「sometime somewhere」
アーティスト名:rough laugh
発売日:1999/01/07

1. sometime somewhere
2. ライフ スタイル
3. sometime somewhere (karaoke)



「らしいなあ」と。

あ、伝わんないですかね?なにが「らしい」のさ、って話ですかね?

何というか、第2回でBiscuit Fanさんを引き当てる企画として、らしいなあと思うんですよ。

そんなわけで個人的には「待ってました」な感じのrough laughさんです。

厳密にいうと活動時期が2パターンあるんですよ。1997年活動時期と、1999年以降活動時期。

本作は1999年以降活動時期におけるファーストシングルとしてリリースされたものとなります。

rough laughさんはS2さんとしては大ファンだったと言っても過言じゃないという感じで、

1997年に出た真のファーストシングルである「泳げSelfish」という楽曲で、

何というかもうエースが赤犬にやられるくらいの衝撃を受けたんですよ。

いやもうコレまじで今後の活動ヤバいぞ、って思ってたら

所属会社が音楽事業から撤退するという事態に巻き込まれたらしく、

本当に今後の活動がヤバくなるということになっちゃったみたいなんですね。

で、そこからしばらくしてポニーキャニオンから改めてメジャーデビューする、というはこびになり、

リリースされた本作には帯に「ココガホントウノハジマリ」って書かれたり、

「1st maxi single」と主張されたりしていて、

泳いでたSelfishどこいったんだよと思ったものでした。







そんな本作はもう一言で言えば極上のポップスです。

表題曲の「sometime somewhere」は、発表された当時そこそこ注目されていた印象があります。

とにかく楽曲としての完成度の高さがヤバいです。もう純粋に「良い歌」です。

それと同時にポニーキャニオンっぽいなっていう妙な感想も感じたんですよね。

そもそも1997年活動時代で既にクラってた僕様としては、久々にリリースされた本作を聴いた際に

「驚くことはない、これくらいのことは読めていた」みたいな謎目線の感想だったんですけども、

そもそもrough laughさんっていうユニットが持っていた音楽の方向性と、ポニーキャニオンが得意とするアプローチが

相性良いんだろうな、みたいな自分でもよくわからん感想でしっくりきてたんです。

で、僕様がクラってた1997年のrough laughさんの全作品から思い返して、

どちらかというとカップリングの「ライフ スタイル」のほうが、彼ららしい作品という印象です。

改めて聴くと、「sometime somewhre」という楽曲は、優等生すぎるんですよ。

これはもう、どの時代で聴いてもカテゴリは「良い歌」なんですよね。

けど、そこまでに過去作を聴いてきた側からすると、rough laughさんってのはその「優等生」な部分が本質というより、

少し息を抜いた瞬間にその本質があるような感想なんです。僕の感想です。あくまでも。

エヴァンゲリオンのアスカさんでいうと「あんたバカぁ?」と強く言う部分より、

そのあと小声で言う「・・・ほんとにバカね。」の優しさに本質があるみたいな。

おっ!例えが気持ち悪い!けど、そういう感じなんすよ。

本作も「sometime somewhere」に比べると「ライフ スタイル」って楽曲は肩の力が抜けてる感じがするわけです。

なんだったら、この楽曲をツナギにして次のシングルを待ちたいっていう気持ちにもさせてくれるわけです。







rough laughさんとしての活動は短かったですけど、一発一発の輝きはとんでもなかったです。

「音楽好き」を自負する期間の中でこのユニットをちゃんと発掘出来た自分を褒めたいっていう気持ちになります。







では次回のランダムプログラム、どーん。





No. 7448





Next CD's Hint!!

101回目の昇竜拳。





それでは、また次回。

★2025年4月22日(火)★Cloud Collector #99

なんとなく手元にあった「おくすり手帳」の表紙を眺めてたら、

「処方せんといっしょにお出しください」という記載があって、

うっかり序盤だけ関西弁で読み取ってしまった結果、

「処方なんかせんでええからそのまま出してまえ」みたいな受け取り方をしてしまいました。

あらくれ薬局。S2です。





相変わらず現在の僕様は、おそらくこの世の全ての音楽を肯定的に聴ける状態です。

本企画をやって今回が99回ですけど、全部良いんですよ。ほんとに。

ですがそれと同時に、当時はそう思ってなかったっていうのも当然あるんですよね。

あるいは、とあるきっかけで続きを買わなくなってしまった、とか。

で、今悩んでいるのはその当時の心境を、ここで書くべきかっていうことなんです。

それはわりと辛辣な内容だったりするかもしれないわけですが、今となってはそれすら包み込んで「良い」という感想になるんです。

でも心情的にはもう、音楽に対して悪いことを書きたくない僕様がいるわけなんですね。

というわけで僕が選んだ書き方は「含み」です。

今回の1枚は、当時とある理由で「次のリリースを買わなかった」という1枚です。

そして今わりとその選択を後悔しています。こちらです。どん。







No. 4816





「スピード」
アーティスト名:ママスタジヲ
発売日:2002/05/15

1. スピード
2. オレンヂ
3. 気分が良くて何が悪い?



さあママスタジヲさんです。本作はメジャーデビュー後としてはファーストシングルとなります。

インディーズを含めると3枚目?とかだったかな。たしか。

この頃のママスタジヲさんはメンバー全員がソングライティングでき、かつボーカルも取れるという

万能型な構成で活動されていて、メジャーデビューアルバムとなった「ママスタジヲのママスタジヲ」という

今でも理解が追い付かないタイトルですがとんでもなく面白いアルバムを気に入って

その流れでこのシングルを購入した、という感じです。

一応1曲目の「スピード」が本作のタイトル候補、いわゆる「A面」の扱いとなっていますが、

ジャケットは「オレンヂ」「気分が良くて何が悪い?」のいずれもジャケットが用意されていて、折り返せば差し替えが可能になっています。

また、帯を裏返すと「ママスタジヲ トーテム」と書かれた、

木彫り風のメンバー顔のイラストのトーテムポール的なものがプリントされており、

「のりしろ」「ヤマオリ」とか書いてあるんですけどだから遊ばないってば。






そんな本作ですが、3曲ともそれぞれ別のメンバーが作成した楽曲となっています(2曲目の「オレンヂ」のみ作曲が共作)。

どんな楽曲なのか、というのがママスタジヲさんに関しては非常に伝えにくいんですよね。

一言で言えば「ポップス」で片づけられるのかもしれないのですが、そんなんじゃないんですよ。

表題曲の「スピード」だけ見てもその根底にあるのはロックですし、何よりもママスタジヲさんは

楽曲につけるアレンジが秀逸なのです。

なんというか、「普通に済ませられない感じ」がたまんないんですよ。

この「スピード」って楽曲も、「駄目だよそれじゃー」という耳に残るメロディラインとその付近のアレンジに対して

そういうイントロで始めるんだという、なんというか

初手どんでん返しみたいなアレンジの仕方が面白いんですよね。

そういう細かい調整だったり、歌詞に伺える独自性だったり、唐突に不安定な進行になってみたりと、

「ママスタジヲのママスタジヲ」でも感じたことですが、このシングルでもまさに

制作側が音楽を楽しんでるな、というのをとてもよく感じるところが好きなんです。

このシングル1枚で「いいな」と思っていただけたら、前作の「ママスタジヲのママスタジヲ」や、

さらに前のインディーズでの作品も軒並み「面白いな」と思っていただけると思います。

「ママスタジヲのママスタジヲ」と併せて、個人的にはママスタジヲさんの入門編として機能する1枚だったかな、と思います。

もっと評価されてよかったと思いますし、もっと遊ばせてあげるべきだったとも思いますし、

もっと挑戦させてあげてもよかったんじゃないかなーと思うんですけどね。良いバンドだったんですよ絶対。

アレンジの仕方とかのせいでプロモーションサイドが色々勘違いした気がするんです。

曲調はポップだけど、僕様的にはこの楽曲はシリアスだと思うんだよなあ。

PV見た時に駄目だよそれじゃ―と思ったもん。







というわけで、S2さん「スピード」って楽曲マジで好きなんすよ。

ママスタジヲさんを思い出すとまずこの曲が頭によぎるんですよねー。







よし、個人的には、かなり含んだ。

僕様的に大絶賛の「スピード」なんですが、この次のCDは買ってないんです。なぜでしょうか、ってところですね。

当時の僕様はアホですねぇ。買っとけばよかったのに。ほんとに。







では次回のランダムプログラム、どーん。





No. 5877





Next CD's Hint!!

100回目にふさわしい(ある意味)、

いつかどこかで粗削りに笑おう。





それでは、また次回。

★2025年4月18日(金)★Cloud Collector #98

小学生くらいの頃、路線バスに乗って駅まで行こうとしてた時、突然社内アナウンスで

「ただいま交差点を曲がるのを忘れてしまいました。このまま駅までは行けますが、

道中お降りの予定だった方はいらっしゃいませんようでしたら、この道をこのまま進みます」

と言われた事があり、幸いにも社内は僕含め2〜3人しかおらず、全員駅へ行く予定だったということで

「問題なし」みたいな判断になってそのまま違う路線を突っ走って駅まで行きましたが、

今にして思えば乗ってる我々に道中お降りの予定はなかったかもしれませんが、

正式ルートで道中お乗りになるお客さんたちが迷惑だったのでは。

なかなかの経験だったのかもしれないけど、もうやらないでいてね。S2です。





さて今回の1枚は、当時リアルタイム購入してたアーティストではありません。

きっかけがあって、遡って集めに走ったアーティストです。

その中でもちょっと特別な1枚になっている、みたいなこちらです。どん。







No. 1553





「ふたつめのはじまり」
アーティスト名:BAKU
発売日:1990/10/10

1. ピーターパン (アルバムバージョン)
2. たこ焼バンザイ
3. はぶらし
4. あした天気になあれ
5. 天までとどけ
6. 復活のうた



世間一般的には「アイドルバンド」みたいな扱いとなっていたBAKUさんによるメジャー2枚目となるミニアルバムです。

この企画的にはまたSPIRAL LIFEさん関連かよっていうくらい

ランダムプログラムの謎の引きの強さなのですがそれはそれとして、

本作の1か月前に先行シングルとして「ピーターパン」がリリースされており、本作ではアルバムバージョンとして収録されています。

「あした天気になあれ」「天までとどけ」「復活のうた」の3曲は後にリリースされたベストアルバムにも収録され、

またファーストミニアルバムである「不思議なマジック」と2 in 1の形で1枚のCDにまとめられたものがリリースされています。

中古であれば比較的安値で、まだ手に入れることができる作品です。







で、基本的に初期のBAKUさんらしく若さに溢れてます!みたいな空気感が

全体的にまんべんなく包まれまくった1枚です。「ピーターパン」という楽曲が、まんまその時の彼らの姿のようですね。

楽曲は基本的には耳にすっと入ってくるビート・ロックというかビートポップというか、そんな感じです。

「はぶらし」のようにユニークな視線の楽曲や「あした天気になあれ」みたくノリがよい楽曲、

しっとり聞かせる「天までとどけ」から疾走感のある「復活のうた」まで、わずか6曲ながらいろんな表情のある1枚に仕上がってます。

大衆的なイメージでは当時やっぱり「なよっとした」みたいな、「女の子ウケだよな」みたいなのがきっと

邪魔な評価としてあったんだと思いますが、

今改めて聴くとこれは若さのエネルギーを全方向で綺麗にぶちまけた1枚なのではないかと思います。

全体的にギターの車谷さんによる作詞作曲の作品が中心ですが「あした天気になあれ」のみ、

ボーカルの谷口さん作詞・ドラムの加藤さん作曲による作品で、これがまた合唱曲のように綺麗な1曲だったりします。

マジでこれ小学校の合唱コンクールにどう?って思いますけど。







と、これがただフラットに聴いたときの僕の感想です。

この「ふたつめのはじまり」という作品はもう一つの観点で聴くと、その姿が一変します。

BAKUさんはいわゆる「ホコ天活動」みたいなところから一気に火がついてメジャーデビューしていったわけですが、

そのデビュー近辺から本作リリースまでの間には、なんというか、まあ

こんなインターネットの端っこサイトで語っていい話じゃないことが起きたりしてたんですね。

その結果、3人のバンドとしてまた一歩を踏み出そう、というところから「ふたつめのはじまり」というタイトルにもつながっていて、

「あした天気になあれ」による谷口さんの歌詞も、「天までとどけ」という車谷さんの作品も、

その時の想いみたいなものが溶鉱炉レベルの熱量で詰め込まれてるんですね。

そして最後に締めくくられる「復活のうた」はまさにバンドの復活を宣言するものとなっており、

正直S2さんこのアルバム聴くの正直つらいんですよ。

この観点になると1曲目に「ピーターパン」を持ってくるのも考えさせられるものがありますし、

一件コミックソングっぽい印象になりがちな「はぶらし」という楽曲についても

全体が壮大な比喩になっているのがかなり深いんですね。

結果的に、ただいわゆる「アイドルバンド」としての側面で出た1枚という聴き方と、

そこで存在していたあらゆる要素を踏まえた聴き方とで、その評価がガラっと変化するというわけで、

音楽は聴き手によって評価は千差万別になるというのがわかるわけです。

人の評価なんか気にしてたら「自分に起き得る評価」に気づけないかもしれないわけですよ。

どの音楽も自由に聴こうぜ。







まあ、そんなわけで今回のレビューは今ので綺麗なオチになってるはずなんですが、

やっぱりどうしてもがんばって触れないようにしたけど、違和感残っちゃうので

もう少し続けますね。あーの、ここまで書いてきて本文で1曲だけ全く触れてない曲がありますよね。

「たこ焼バンザイ」についてなんですけどね。

これどうなんだ?車谷さんの黒歴史になってたりしない?

歌の内容としては1番で作り方を説明して2番で彼女と食べてるだけで、

あとはもう永遠に耳に残る「たこ焼バンザイ!たこ焼バンザイ!」です。

この謎のノリがフラットに聴いてても違和感があるのですが、

聴き方を一変させるとこの歌が空気読めてないみたいになるんですよ。

先ほどS2さん、このミニアルバム聴くのが辛いって話を書きましたけど、一つはその気持ちに対する締め付けによるもので、

残りは大体この歌がよくわかんなさすぎるっていう理由だったりします。

30年以上経過して、今になって、まだ、この歌について、理解が追い付かないのです。

これだから音楽は面白い。・・・のか?







では次回のランダムプログラム、どーん。





No. 4816





Next CD's Hint!!

帯のトーテム作った人、0人説。





それでは、また次回。

★2025年4月15日(火)★Cloud Collector #97

なんだかんだでJAVA版のマインクラフトを楽しんでいる僕様なのですが、

まあまあ慣れてきたので、初めてアイアンゴーレムトラップってのを作ってみたんですよ。

簡単に説明すると、「村人を守るために突然生まれる守護神」みたいなのが「アイアンゴーレム」っていうキャラなんですが

コイツを倒すと「鉄のインゴット」を落とすんですね。

冒険をする上で「鉄」は素材として非常に重宝するのですが、ただ地下に掘りに行くのでは効率もよくないので、

この「アイアンゴーレム」を倒すことでドロップする鉄を拾う事で、鉄不足を解消するっていう方法があるのですが、

こいつは村の守護神ですので、戦闘力が高いのです。ただ闘うと返り討ちにあってしまうので、トラップを仕掛けて自動的に倒してもらい、

鉄を回収する効率を高めるっていうのがアイアンゴーレムトラップなんですよ。





もう一度まとめますね。

村人を守ってくれるキャラに罠に仕掛けて殺して

鉄を奪う装置を作りました。

エグい罪悪感。S2です。





さて、今回の1枚なんですけどね。知ってる方にとっては伝説の1枚みたいな扱いに

なっていることが多い作品です。かくいうS2さんも、この作品というかこのバンドについて

伝説のバンドとして今でも崇めてたりしているんですが。こちらです。どん。







No. 2817





「JAMPACK 〜カエルにだって言いたい事がある〜」
アーティスト名:THE POSTMEN
発売日:1997/03/12

1. カエルにだって言いたい事がある
2. クッキーとカフェイン
3. WHAT DO YOU WANT?
4. ストレンジバンド
5. OUT OF FIELDS 〜ある風景と風の描写〜 (ALBUM VERSION)
6. 笑い過ぎた僕 〜SO HARD〜
7. WITH YOUR LOVE
8. パレット
9. 誠実さについて
10. The Bag (ALBUM VERSION)
11. MARKS
12. FOOL IS A FOOL
13. GENTLEMAN



1997年付近、っていう時代は、僕の中では日本の音楽が面白かった時代として輝いています。

バンドブームにも負けず劣らずの色々な色を持ったバンドやアーティスト達が次々と登場し、

「オリコンランキングじゃないところが熱い」という時代でした。

そんな中登場したこのTHE POSTMENさん。デビューしてから活動時期はわずか3年未満という短い期間で解散してしまい、

流通したCDはシングルが6枚、ミニアルバム1枚、フルアルバム1枚だけ。

今回ランダムプログラムで選ばれた本作は、そのわずか1枚だけ制作されたフルアルバムです。

これに関してはS2さんにだって言いたい事がある。

この時代、短期で契約終了となった際にそのまま解散を選んでしまったバンドがめちゃくちゃ多いんですよ。

青田買いはするくせに、保証はしない時代みたいな。

マーケティングに間違いがなかったか確認してたか?っていうのを

すごく言いたいんですよね。これは今でも。

もちろんリリースするにもプレゼンするにも無料じゃできませんから、そんな簡単な話じゃないとは思いますけど

成長保障もないまま勝手に持ち上げて勝手に切り上げるのがマーケティングか?って思うんです。

THE POSTMENさんにセカンドアルバム作成のチャンスが絶対必要だった、という点については

いずれランダムプログラムが「僕の心を貫いて」「帰りたい季節」「エッジのない想い出」といった後発シングルをチョイスしてくれるのを

待ってから書きたいと思いますがそれはそれとして、本作はデビューシングルとなった「The Bag」、

ドラマの主題歌となった「OUT OF FIELDS」、サードシングルで「スーパージョッキー」のテーマソングとして使用され、

この時にもちょっと触れた「これまで聞いてきた全ての楽曲」を並べたとして 10位以内に入る楽曲のうちの

一つとして確実に入る僕様超お気に入りの楽曲「パレット」がシングルから収録されています。

ミニアルバム「GARDEN」からの収録曲はありませんので、この3曲以外は完全新作、ということになります。





で、上記3曲のシングル楽曲は非常にこう、シングルとして、まとまった楽曲なんですね。

パッと聴いて「ああこれシングルカットされてるな」ってのがわかるというか、そういう楽曲なんです。

残り10曲はだいたい攻めてるというのがこのアルバムのとんでもなさです。

普通アルバムってなんか「あ、これもシングルカットできるんじゃね?」みたいなのがあると思うんですが、

このアルバムに関してはシングル切ったら狂人疑われるレベルで個性的です。

シングル楽曲だけで見るTHE POSTMENさんは、ロックでもあり、ポップでもあり、ブリティッシュであり・・・ってとこで

聴きやすさ抜群だったりするんですけど、このアルバムの中ではオルタナちっくな楽曲があったり

神秘的な曲があったりする中でそれコード合ってる?って思うような楽曲があって

とにかく多彩で、挑戦的な楽曲が多いのです。これを良心的なシングルで中和するという

構成としても考えられた(と勝手にS2さんは思っている)アルバムになっているのです。

とりわけ「笑い過ぎた僕 〜SO HARD〜」と「誠実さについて」という2曲の破壊力というか

「自分だけ違うテスト範囲教えられてるんじゃね?」みたいな「不安になる何か」が潜む楽曲が

もの凄いのです。で、終盤に「MARKS」「FOOL IS A FOOL」といった「アルバムを締めに向かわせるような楽曲」で

しっかりクローズさせていく、その楔として「The Bag」が配置されているこのバランスが最高です。

それでいうと「クッキーとカフェイン」「WHAT DO YOU WANT?」「ストレンジバンド」といったライブ映えしそうな楽曲のあと

「OUT OF FIELDS」で一旦調整する配置と、その後に「笑い過ぎた僕」を配置する

スクラップ&ビルドみたいな展開も非常によくできているように思えますね。







といったわけで「The Bag」でのデビューから聴き続け「パレット」で心を打ち抜かれた僕様は

そのまま本作に突入して「なんだこれは」と衝撃を受け、同時に「このバンドはすげぇ!」となり、

すげぇまま消えてしまったため、伝説状態となってしまった感じです。

もしかしたら、これは僕の中にある「美化状態」なのかもしれません。その可能性はあります。

けど、改めて聴きなおしてもやっぱりこのアルバムは要所要所で「ただものじゃない」って感じがあって、

自分が一番音楽に対して可能性とキラキラを感じてた時代にこのアルバムに出会えたことは勲章だし奇跡だと思っています。

久々に聴くことで、何か印象が変わるかな?って思ってましたけど、

現在進行形で伝説中でした。





では次回のランダムプログラム、どーん。





No. 1553





Next CD's Hint!!

大阪万博も始まったことだし、

たこ焼バンザイと連呼するのは今だ。





それでは、また次回。


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