「Cloud Collector #84 BLANKEY JET CITY『Saturday Night』」を表示中↓
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ビエネッタが発売終了になるそうですね。
小さい頃、アイスがそんなに好きなわけでもなかった僕様はビエネッタを食べたことがありませんが、
好きでもなかったのに「憧れのアイス」と認識していたという謎のステータスでした。
結果今でも特に食べる機会がないままになりそうなので憧れたまま終わります。
バーイ、エスキモー。S2です。
本日時点では最後に何かリリースするっていう発表もないので、なんというか
一刀両断感凄いなって思っているのと同時に、
ここまで徹底した終了宣言であれば、この後「余分に思いを寄せる瞬間が来る」というのもないわけなので
それはそれで潔い結果なんだな、と思うわけです。
毎回なかなか複雑な気持ちでそのリリース物を聞いてた記憶があります。
プリンセスプリンセスさんが1995年に解散発表した後に出したシングル「夏の終わり」は
深読み不要の楽曲だったのでファンの皆さんは大変だっただろうなあと思いましたし、
UNICORNさんが解散後に出したベストアルバム「THE VERY BEST OF UNICORN」は初回盤リリースと同時に購入したけど聴く気になれず、
それから5日後くらいに通常盤がリリースされたんですがやっぱり聴く気になれず、
初回盤と通常盤が未開封で放置されてるのを見た親が「これは何が起きてるんだ」と言ってきたりしました。
ちょっと論点からズレますけど、hideさんが「HURRY GO ROUND」がリリースされた時もなかなか複雑だったなあと思いました。
1. SATURDAY NIGHT
後に「SATURDAY NIGHT」はベストアルバムへ収録され、「EXCUSE ME」は「RARE TRACKS」という文字通りのアルバムに収録されたので、
あえてシングル盤を今手に入れる必要は特にないかもしれません。
このシングルはまさにわかりやすい解散シングルという感じで、
1曲目は浅井さんによる疾走感のある楽曲、カップリングは照井さんと中村さんによるインスト楽曲で
「住み分けされてる」っていう印象になる1枚です。これだけ見ると実に「解散の悲しさ」を感じたわけです。当時。
最後に出るブランキーさんのシングルが「こういう感じらしいよ」っていう情報は少し早く手に入っていて、
なんというか、このシングルを聞く前の時点で既に「ああ、本当に解散しちゃうんだなあ」と淋しい気持ちでいっぱいでした。
それこそ「聴くのが怖いな」という感情だったんですよね。
だってさぁ。解散の細かい理由までは当然知らないですけど、情報として
・1曲目は浅井さんの曲
・2曲目は照井さんと中村さんによるインスト、歌なし
っていう情報だけ来たら、なんか「バラバラになっちゃったのかな」っていう気持ちになるじゃないですか。
こうなってくるともうどちらかというと1曲目の方が怖いんですよ。
一体どういう気持ちでレコーディングされているんだろう?とか変な邪推もしちゃいそうになるし。
で、だんだんリリース日が近づくにつれて、予約してるけど買うのが怖い、みたいなのが膨れ上がるわけです。
前週にザ・コブラツイスターズさんが「甦る人々」っていうシングルをリリースしてたので
こっちこそ甦ってくれないかなとか思っちゃうわけです。
楽曲名で会話するな、と前も言っただろっていう気もしますがそれはそれとして、
まあそれくらい複雑な気持ちを抱えていた僕様なわけでした。
記憶がありますが(この日、cali≠gariさんが「ブルーフィルム」をリリースしたこともあってめっちゃ憶えてる)、
この日も10枚くらいCD買ってホクホクしてたS2さんさんは、
それまでの恐怖感をすっかり忘却してまず最初に聴いたのがコレだったんですね。
いやそれまでの葛藤は何だったんだよって話なんですが、
実際CDをプレイヤーにセットした直前くらいにしまったコレ解散シングルだった!みたいな
謎悶絶をしてしまったわけです。で、それと同時に父親がやってきて
「おっ。ブランキー新譜。聴きたい聴きたい」とか言われて逃げられなくなったんですよ。
僕の父はブランキーさんを「赤いタンバリン」で好きになった新参者だったんですが
僕としては「バラバラになってしまったかもしれないこの1枚を、親と聴く」という
僕にだけ効果がある拷問みたいな状況で再生ボタンを押すことになったわけです。
コレ今回改めて聴いた時も同じことを思ったんですけども、要するにあれから25年経った現在、
このCDを見るたびにあの恐怖心みたいなのをちょっと思い出してた僕様だったんですね。
今回も「ああ、そういえばそうだったなあ、こんな感じだったなあ」と上記の文章のような思い出が駆け巡って、
「はて、僕はどうやってこのブランキーロスを克服したんだっけ?」と思って再生したわけなんですけども、
1曲目の「SATURDAY NIGHT」が始まる際にドラムの「タンッ!」っていう一撃があって
そこから演奏が開始されるんですが、
当時の僕も25年後の僕も全く同じ気持ちになったんですが、
この「タンッ!」が平手打ちに聞こえるんですよ。
「つべこべ考えてねぇで聴けオラ!」みたいなことを言われたかのような平手打ちを喰らった気分になって、
そこからエイトビートで3人のアンサンブル演奏が始まるもんで、
何かいろいろ考えこんでたけどあの一撃でそんな考え込んで音楽聴いて楽しいかよ?みたいなことを
言われたような気分になったんですよ。そんで「ま、いっか」と切り替える事が出来たって感じでした
たった一撃のドラムだけで、なんかバッと目が覚めた感じがしたんですよ。
音楽って凄いなあってずっと思ってますけど 音の一撃の強さはこの楽曲が一番くらったかもしれません。
そんでカップリングの「EXCUSE ME」はドラムとベースが主体となった楽曲で、これはこれで2人の集大成という印象もあって
結果的に「すげぇシングルで終わるなぁ」という感想だったわけです。
ちなみに25年前、一緒に聞いてた父は聴き終わりに一言「カッケェ」とだけ言って
去っていきましたがオッサンそれはそれでカッケェ。
わかったわかった、生きる生きる生きる。
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