r m *
[りむーぶ・あすたぁ]

「Cloud Collector #98 BAKU『ふたつめのはじまり』」を表示中↓

Text Contents/

トップページ


このサイトなんなん
厳選エーテルノート
検証と考察
意識調査
皮膚の馬太郎
Cloud Collector

当サイトはリンクフリーです。
相互リンクは受け付けておりません。

メールは
s2s2-lj★infoseek.jp(★を変換せよ)
↑件名に「S:」と必ずつけてください。
それ以外のメールは読みません。
届いたメール本文は予告なく
文中で使用されることがあります。

Twitter、Facebookは
絶対やりません。

★2025年4月18日(金)★Cloud Collector #98

小学生くらいの頃、路線バスに乗って駅まで行こうとしてた時、突然社内アナウンスで

「ただいま交差点を曲がるのを忘れてしまいました。このまま駅までは行けますが、

道中お降りの予定だった方はいらっしゃいませんようでしたら、この道をこのまま進みます」

と言われた事があり、幸いにも社内は僕含め2〜3人しかおらず、全員駅へ行く予定だったということで

「問題なし」みたいな判断になってそのまま違う路線を突っ走って駅まで行きましたが、

今にして思えば乗ってる我々に道中お降りの予定はなかったかもしれませんが、

正式ルートで道中お乗りになるお客さんたちが迷惑だったのでは。

なかなかの経験だったのかもしれないけど、もうやらないでいてね。S2です。





さて今回の1枚は、当時リアルタイム購入してたアーティストではありません。

きっかけがあって、遡って集めに走ったアーティストです。

その中でもちょっと特別な1枚になっている、みたいなこちらです。どん。







No. 1553





「ふたつめのはじまり」
アーティスト名:BAKU
発売日:1990/10/10

1. ピーターパン (アルバムバージョン)
2. たこ焼バンザイ
3. はぶらし
4. あした天気になあれ
5. 天までとどけ
6. 復活のうた



世間一般的には「アイドルバンド」みたいな扱いとなっていたBAKUさんによるメジャー2枚目となるミニアルバムです。

この企画的にはまたSPIRAL LIFEさん関連かよっていうくらい

ランダムプログラムの謎の引きの強さなのですがそれはそれとして、

本作の1か月前に先行シングルとして「ピーターパン」がリリースされており、本作ではアルバムバージョンとして収録されています。

「あした天気になあれ」「天までとどけ」「復活のうた」の3曲は後にリリースされたベストアルバムにも収録され、

またファーストミニアルバムである「不思議なマジック」と2 in 1の形で1枚のCDにまとめられたものがリリースされています。

中古であれば比較的安値で、まだ手に入れることができる作品です。







で、基本的に初期のBAKUさんらしく若さに溢れてます!みたいな空気感が

全体的にまんべんなく包まれまくった1枚です。「ピーターパン」という楽曲が、まんまその時の彼らの姿のようですね。

楽曲は基本的には耳にすっと入ってくるビート・ロックというかビートポップというか、そんな感じです。

「はぶらし」のようにユニークな視線の楽曲や「あした天気になあれ」みたくノリがよい楽曲、

しっとり聞かせる「天までとどけ」から疾走感のある「復活のうた」まで、わずか6曲ながらいろんな表情のある1枚に仕上がってます。

大衆的なイメージでは当時やっぱり「なよっとした」みたいな、「女の子ウケだよな」みたいなのがきっと

邪魔な評価としてあったんだと思いますが、

今改めて聴くとこれは若さのエネルギーを全方向で綺麗にぶちまけた1枚なのではないかと思います。

全体的にギターの車谷さんによる作詞作曲の作品が中心ですが「あした天気になあれ」のみ、

ボーカルの谷口さん作詞・ドラムの加藤さん作曲による作品で、これがまた合唱曲のように綺麗な1曲だったりします。

マジでこれ小学校の合唱コンクールにどう?って思いますけど。







と、これがただフラットに聴いたときの僕の感想です。

この「ふたつめのはじまり」という作品はもう一つの観点で聴くと、その姿が一変します。

BAKUさんはいわゆる「ホコ天活動」みたいなところから一気に火がついてメジャーデビューしていったわけですが、

そのデビュー近辺から本作リリースまでの間には、なんというか、まあ

こんなインターネットの端っこサイトで語っていい話じゃないことが起きたりしてたんですね。

その結果、3人のバンドとしてまた一歩を踏み出そう、というところから「ふたつめのはじまり」というタイトルにもつながっていて、

「あした天気になあれ」による谷口さんの歌詞も、「天までとどけ」という車谷さんの作品も、

その時の想いみたいなものが溶鉱炉レベルの熱量で詰め込まれてるんですね。

そして最後に締めくくられる「復活のうた」はまさにバンドの復活を宣言するものとなっており、

正直S2さんこのアルバム聴くの正直つらいんですよ。

この観点になると1曲目に「ピーターパン」を持ってくるのも考えさせられるものがありますし、

一件コミックソングっぽい印象になりがちな「はぶらし」という楽曲についても

全体が壮大な比喩になっているのがかなり深いんですね。

結果的に、ただいわゆる「アイドルバンド」としての側面で出た1枚という聴き方と、

そこで存在していたあらゆる要素を踏まえた聴き方とで、その評価がガラっと変化するというわけで、

音楽は聴き手によって評価は千差万別になるというのがわかるわけです。

人の評価なんか気にしてたら「自分に起き得る評価」に気づけないかもしれないわけですよ。

どの音楽も自由に聴こうぜ。







まあ、そんなわけで今回のレビューは今ので綺麗なオチになってるはずなんですが、

やっぱりどうしてもがんばって触れないようにしたけど、違和感残っちゃうので

もう少し続けますね。あーの、ここまで書いてきて本文で1曲だけ全く触れてない曲がありますよね。

「たこ焼バンザイ」についてなんですけどね。

これどうなんだ?車谷さんの黒歴史になってたりしない?

歌の内容としては1番で作り方を説明して2番で彼女と食べてるだけで、

あとはもう永遠に耳に残る「たこ焼バンザイ!たこ焼バンザイ!」です。

この謎のノリがフラットに聴いてても違和感があるのですが、

聴き方を一変させるとこの歌が空気読めてないみたいになるんですよ。

先ほどS2さん、このミニアルバム聴くのが辛いって話を書きましたけど、一つはその気持ちに対する締め付けによるもので、

残りは大体この歌がよくわかんなさすぎるっていう理由だったりします。

30年以上経過して、今になって、まだ、この歌について、理解が追い付かないのです。

これだから音楽は面白い。・・・のか?







では次回のランダムプログラム、どーん。





No. 4816





Next CD's Hint!!

帯のトーテム作った人、0人説。





それでは、また次回。


Copyright (C) 2002-eternity Syun Sawaki/S2 All rights reserved.