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「Cloud Collector #104 Cocco『Raining』」を表示中↓

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★2025年5月15日(木)★Cloud Collector #104

何か突然夏日みたいな気温にされても、こちらとしては簡単に対処できるもんでもないなあと思うわけですよ。

地球さんはそろそろ落ち着いて気候の事考えてほしいと思いますがそれはそれとして、

室内が暑くなるのでUSBタイプの小さいファンをつけて、せめて体感だけでも涼しくなろうと頑張ってるのですが

どうしてもファンのモーター音は出てしまうんですよね。

基本的にテレワークで対応している僕様は日中に会議になるとリモートで参加するわけですが、

そこでこのファンのモーター音を拾われてしまいまして、

「あれ?誰か船舶の中にいない?」と言われてしまいましたが

「そんなはずない」を前提に会話を選択してくれまいか。S2です。





さて今回はまず選ばれた1枚をサクッと紹介。こちらです。どん。







No. 3158





「Raining」
アーティスト名:Cocco
発売日:1998/03/21

1. Raining
2. 裸体



語ろうと思えば山ほど語れるアーティスト、Coccoさんです。

メジャーデビューからは3枚目のシングル、インディーズで「Cocko」名義で出したシングルを含めれば4枚目ですね。

前作「強く儚い者たち」がヒットし、続く本作も映画のエンディングテーマに使用され、

Coccoさんの作品の中では、わりと有名な楽曲の1つなのかな、という印象です。

両曲共に2か月後にリリースされたアルバム「クムイウタ」に収録され、また「Raining」はCoccoさんのベストアルバムには

収録されまくっているため、じゃあもうこのシングルあえて購入する意味ある?って気がしますが

その「Raining」が地味にシングルとアルバムでアウトロがちょっと違うという特徴があり、

ベスト盤の収録は基本的にアルバムバージョンらしい(僕様はベスト盤は最初に出たやつしか持ってないのですが)ので、

シングルバージョンにちょっとした違いがある、みたいな状態になっています。







で、これ本来なら「カウントダウン」っていうシングルがランダムプログラムで選ばれたら書くべきことなんですけどね、

当時Coccoさんのデビューの際、少なくとも僕の周囲では「とんでもないのが現れた」って感じで

迎えられたんですよ。歌の表現力もさることながら、やはりその「歌詞の強さ」で、

「これはヤバい」「怖い」「助けてください」「悪いのは僕じゃない」

みたいな畏怖のような、でもその中にある絶妙な清らかさで、

「これはガチで唯一無二レベルの表現者が出てきたんじゃねえか」って盛り上がったんですね。

方向性や展開は違いますけど、僕の周囲におけるCoccoさんの登場時の衝撃は、

Adoさんが「うっせぇわ」で見せた衝撃にそっくりだったんですよ。

Adoさんは自分が作った歌ではなく、その歌唱で魅せたっていうところですが、

Coccoさんの登場は自ら作った楽曲で、その衝撃を全国流通に乗せたっていうところで、

「何が衝撃だったか」の違いはあれど初期衝動の浴びせられ方は僕の中ではそっくりです。

ちなみに僕の友達はCoccoさんの楽曲がリリースされるたびに僕の家に来てリスニング会を勝手にひらき、

聴き終わると「ありがとうございました。」と一礼していましたので、

僕の周囲では強くこじらせた者たちがいたという状態になっていました。







そんな本作。これはもうどのような姿勢でこの1枚を最後まで聴くかで心象が大きく変わります。

「ながら聴き」とか「バックミュージック」的な感じで流して聞いた場合、基本的に「Raining」は非常に美しいメロディラインと

序盤でのアコギ1本で歌われて徐々に音が重なって壮大さを増していくその展開で耳に心地がよい、という状態で

2曲目の「裸体」に入って突然悲鳴が流れてビビるとこまでがワンセットとなります。

そうやって聞いていいのは「Raining」だけにしておくのがよろしいということですが、

そもそもCoccoさんの楽曲についてはちゃんと歌詞読みながら聴いてほしいんですよね。

だって、おそらく「ながら聴き」の状態であれば、サビで何度も繰り返される

「それはとても晴れた日で」という歌詞から

「じゃあ何でタイトル『Raining』なん?」っていうのをスルーしがちになるんじゃないかと。

もちろんその答えは2回目のサビが終ってからの1行でわかるわけなんですけども、

これを歌詞じっくり眺めながら聴いた時に味わえる、それまでの歌詞の内容で出来ていた世界から

全力で現実に引き戻される1行の強さに衝撃を受けると思うんですよ。

カップリングの「裸体」という作品も、なんというか、少なくともS2さん的には

Coccoさんの楽曲の中で一番重い作品という印象があるのですが、

この「裸体」で歌われている歌詞と、途中で出てくる叫びと、Coccoさんの歌声を受け止めた後、

改めて歌詞カードを眺めた際、隣に英語の歌詞と英語版タイトルが記載されているのを見た時、

英語版タイトルが「pray」であることで、改めて歌詞を見返して

この歌でどこに思いを乗せてるのかを再認識させてくる、この作品としての完成度が本当に怖いんですよ。

これらは全て、CDとして歌詞カードとその記載構成があって完成する一つの衝撃だったりするわけで、

ああこれをCDで持っててよかったな、と改めて思いました。いや、凄いわこのシングル。

そして思うよ。僕も相当、強くこじらせてるよね。

いいんです。そこまでが通過儀礼なのです。あえて言おう。ありがとうございました(一礼)。







では次回のランダムプログラム、どーん。





No. 4669





Next CD's Hint!!

別バージョンを「印象違い」と表現するの斬新。





それでは、また次回。


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