「Cloud Collector #112 Laputa『蜉〜かげろう〜蝣』」を表示中↓
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新しい学校のリーダーズさんがもうすぐ10周年なんですが
もう言うほど新しくないと思うんですが、その反面
「少年隊」がいるんだから、という理屈でOKと思うことにしました。S2です。
こちらの1枚です。どん。
1. trance
ニュースで知ったときはとんでもない喪失感でしたし、今でも受け入れられてない自分がいる感じがします。
先行シングルは「硝子の肖像」で、これがメジャーファーストシングルでした。
このアルバムにはミックス違いで収録されていますが、シングルバージョンとの差はかなり微々たるものです。
カップリングだった「舌」は未収録となりました。
1曲目の「trance」は実質SEのようなもので、2曲目からが唄モノという構成です。
ヴィジュアル系アルバムではよくある構成、というところですね。雰囲気から始まる構成は個人的には好きなので、
なんかもう再生ボタン押した瞬間から世界がコンニチワです。
で、なんというか元々演奏とか上手いなっていう印象だったんですけど、メジャー音源になってから
すごく楽曲のまとまり方が綺麗になったなっていう感想です。演奏の綺麗さが際立つというか。
もう2曲目の「Four leaf clover」のKouichiさんのアルペジオで序盤で早くもダウン!みたいな。
この調子で行くとあと10回ダウンすることになるので
セコンド何やってんの!と誰か注意してほしいんですがそれはそれとして、
ここから先はもうakiさんの美しいハイトーンボイスとKouichiさん・Junjiさん・Tomoiさんの素晴らしい演奏と
影も光も存在する歌詞と美麗なメロディラインが延々と続き、
ファーストアルバムにして「これがLaputaですがなにか?」という感じです。
この時点で「Laputaとはどういうバンドか」っていうのが確立されているってところですね。
数年後にはデジタルと融合していくんですが、きっちりとバンドサウンドとしてのLaputaさんが出来上がっているからこそ、
その後の展開も面白く聴けたんだよなあ、と今でも思います。
あまりメジャーデビューするってことに心配はなかったんですよね。
ただ正直なところ、この後出るセカンドシングル「eve 〜Last night for you〜」が
悪ノリな感じで目立ったっていう印象があったんですよ。
「ザ・ヴィジュアル系」すぎる、っていうか。
当時ヴィジュアル系って妙に勘違いされがちなところもあって(今もそうかもしれないですが)、
「eve」を聴いた周囲の人に「一旦こっちも聴いてもらっていいっすか」っていう
中和処理みたいな使い方で本作の布教活動をしました。
僕が言ってどうするって話なんですけど、このアルバム自信作なんですよ。
特に個人的オススメなのが「迷子の迷子」のakiさんの高低使い分けたボーカルの魅力と、
「止まない耳鳴り」で聴かせてくれるバックミュージック。
そしてアルバム表題曲の「かげろう」が醸し出す儚さが素晴らしく、その後来るのがシングル「硝子の肖像」。
この「止まない耳鳴り」→「かげろう」→「硝子の肖像」という展開が、なんというか
鎌田→三笘→南野でゴールみたいな感じなんですよね。
で、その後も美メロが続いたうえでラストに「Venus」のトドメです。
こう見るとアルバム全体で見ても緩急綺麗についた絶妙なバランスで作られてる感じがするんですよね。
ただ、この情報でインディーズ時代の楽曲に手を伸ばすと攻めた楽曲で痛い目を見るので
そこがまたLaputaさんの魅力になるわけです。本当にすごいバンドでした。
何故・・・STYLEなんだ・・・?
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