「Cloud Collector #113 NEW SODMY『STYLE』」を表示中↓
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なんか最近暑くなってきたせいか、「三菱UFJ」という単語が脳内で
TIMさんの「おっれったっちっTIM!」と同じリズム感でしか再生されないんですけど
これ治りますでしょうか。S2です。
このバンドが活動休止や解散、なんて話になった時、そのバンドのメンバーのソロ活動を追っていこう、っていう場合、
前のバンドの事をどこまで意識します?っていうのが長年難しい話として僕の中にあるんですよね。
それがバンドのフロントマンだった場合はさらに悩むというか。
いや、いいんですよ。どんな音楽でソロ活動をしようとね。もちろん。そこに一つの楽しみはあると思うんですけど、
やっぱり心のどこかで前のバンドでやってたようなことにも期待するっていう感情が
あったりしがちだったりしないですか?でも逆に「前のバンドでやってたようなことをするなら前のバンドでやってくれ」っていう
そういう感情もあったりとか。聴き手側の期待ってのはわがままで構成されていると思うんで
もう両立なんかしないんじゃないかなーとか思うんですがそれはそれとして、
今回の1枚は、そんなあれこれを僕的には「ちゃんと片づけた」って感じにとらえた1枚です。どん。
1. CAT WALK
このNEW SODMYさんですね。本作リリース時点ではKAMIJOさんとMAYUさんがLAREINEのメンバーから参加、
のちにGLAMOROUS HONEYのメンバーとなるAYAさんとYOUさんで4人組で活動されていました。
本作は公式で「三部作マキシシングル」としてリリースされた第3弾目のシングルで、
5か月後にリリースされたアルバム「Confess to a Love」に全曲収録されています(「PHANTOM」だけミックス違い)。
このアルバムがまた面白い事になっているアルバムなのですが、それはまたその機会が来た時に、ということで
まずは本作について・・・って感じで進めようと思うわけですけども、ちょっと今後ここに触れることがあるか微妙な話なので
一旦ちょっと話をそらします。
持ってたCDも全て(人生で唯一)捨ててしまいました。
理由については、まあ、なんだろうな。本企画の最終回で書きましょうか。
まさに本作が出た時に、序文で書いた「前のバンドを引きずるか否か」の問題に
完璧にぶち当たったんですよ。要するに「LAREINE」という既に完成した世界観のあるバンドの活動休止があって、
そのフロントマンであるKAMIJOさんが結成したバンドってことでそのままNEW SODMYさんを追いかけることになった僕様ですが、
この3部作で言うと、最初に出た「WHITE LIE」と「JEALOUSY」で、なんとなくLAREINEさんと、
一旦KAMIJOさんのみになって活動してた短期間のLAREINEさんの音源が、それぞれこの2枚ではある程度追随されてたかな、
っていう気持ちだったんですよね。この時点で「LAREINE」っていうバンドは2局面存在していた、という感じ。
時系列で言うと、「WHITE LIE」はわりとソロLAREINEさんの頃の音に近くてロックな感じ、
「JEALOUSY」はメンバー在籍時のLAREINEさんっぽい、耽美系に寄った感じ?かな?って思ってて、
さて3部作のラストで結局NEW SODMYさんとしてはどっち方向に行くことになるか!って思って聴いてみたら
混ざったという結果になって「これはどうしたもんか」となったわけです。
まず3曲目の「Audrey」。これは実にわかりやすい、いわゆるLAREINEさんのメインイメージになる耽美的な作品です。
これが3曲目に来るっていう構成がギリギリ出た良心みたいな感じなんですが、
要するに「本作を最終的にまとめる役割」としても機能しているわけです。
で、2曲目の「PHANTOM」。これはですね。実にカッコいいんですけど、「Audrey」との完全な対比状態です。
デジタル的なアレンジをあちこち散りばめているのに決して派手にならないメロディラインで、
なんかそのままオペラ座の怪人ゆっくり近寄ってきてないかなみたいな
ちょっと不穏感のある、また一風変わった楽曲なんですね。
もうこの2曲の時点でだいぶ散らかってるんですけど、
そこに問題の1曲目「CAT WALK」です。
こいつのせいで本作が難しくなってるまであると思っています。
どうやら検索する限りですと、この作品はNEW SODMYさんの代表作と認識されている、という記事もあるくらいなんですが
僕目線ではこの作品は「どこにも属してなくて草」みたいな感想なんですね。
まずどう聴いても耽美な感じはしないわけです。で、どう聴いてもシンプルなロックにも聴こえないわけです。
クセが強いんですよ。いや、これはこれで確かにライブでやられたら「うお!」ってなると思うけど
シングル1曲目に持ってくるかコレっていう感想がまず来るんですよね。
でもこの「CAT WALK」って楽曲がこの3曲で最も「もっかい聴いてみようかな」ってなる楽曲でもあるんです。
クセが強いのと同時に「クセになる」も兼ねたような感じ。
というか「Audrey」を聴き終わったあと、「あれ?さっきの何か間違いだった?」みたいな
そんな感覚に陥る楽曲なんですよ。いや、これ何なん?凄すぎん?
そんでこのシングルのタイトル「STYLE」ですからね。
わからんわからん。スタイルわからんて。
この感触を受けて5か月後のアルバムを聴いた時、その収録順でまた別の感動を生むことになるわけなのですが
それはまた別の話。
僕も相変わらずつつがなくやってる。
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