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「Cloud Collector #140 MOTS『脳アイピー』」を表示中↓

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★2025年11月10日(月)★Cloud Collector #140

前回の更新から「ドズル社ランド2025」へ遊びに行く→家族旅行、の流れがあったので、

更新は連休明けかな?という想定でいたのですが

連休明けにピンポイントでインフルエンザに罹患しまして、

わかりやすい天国と地獄を経験していました。

最終結論として1週間良く寝た。S2です。







で、まあいっぱい寝れましたけど、同じくらいいっぱい音楽も聴ける時間がありましてですね。

ここ数日で買って溜めてたCDは一気に聞き終えることができました。

そして今回の1枚に向き合う、という流れになったわけなんですが、

逆にいうと「これくらい時間を置かないと向き合えない」っていう1枚ででもありました。こちらです。どん。







No. 4540





「脳アイピー」
アーティスト名:MOTS
発売日:2004/01/14

1. AHD
2. マッパライダー
3. thankU
4. runa
5. Magazine
6. Hevenstars
7. sexmashi
8. 天頂
9. Onboard Life
10. KURI5



さて、一体令和になってどれくらいの人がこのアーティストを知っていて、

またどれくらいの人がこのアーティストの事をまだ記憶しているのでしょうか。

S2さんにとってはきっともう永遠に忘れる事はないんだろうなあ、っていう感じのアーティストで、

「伝説」の2文字を常につけ続けています。

MOTSさんは「エスカーゴ」という・・・これもまた説明の難しいユニットでメインの楽曲作成者&ボーカルだった山本さんが

解散後に結成したバンドです。

そもそもエスカーゴさんはWikipediaにも記載されている通り「フォークデュオ」のユニットで、

「六月のあなた」とか「東京」とかっていう楽曲で話題になり始めた矢先、

突然フォークでもなんでもない楽曲の「空想ゲーム」をリリースして

エスカーゴさんを知ってるリスナーを軒並みひっくり返させたという意外性を見せたのですが、

その後1枚シングル出して解散したっていうところで、

MOTSさんを結成した際に果たしてどっちの音楽性でいくのだろう?というのが

もうとにかく当時の僕様ドッキドキだったわけですよ。

もう思い切ってジャズヒップホップとかだったらいいのにって思うくらいには

山本さんの動向が気になってしょうがなかったんですがジャズヒップホップじゃなくてほんとよかった。







まず僕様以外にこのアーティストについてジャズヒップホップを期待した人は日本に一人もいないと思いますがそれはそれとして、

そんなワクワクの中で本作がthe pillowsの真鍋さんプロデュースだという情報が

先行したんですね。これによって方向性は「空想ゲーム」寄りかもしれない、という想像がまたできたところで

本作がリリースされ、なんというかいろいろ衝撃を受けた僕様なのです。

エスカーゴさん時代の「空想ゲーム」の時のようなジャンルをすっ飛ばしてくるような巨大なサプライズはなかったですが、

これはもう見事に真鍋さんプロデュースが正解だったなっていうくらいのオルタナ風パワーポップな楽曲が

ズラッと並んだわけです。「ああ、こうなるんだ!?」みたいな衝撃です。

こうなってくるとエスカーゴさんをフォークと定義することが不自然に思えてくるっていう

謎の逆流事象が僕の中で再発したりして、そんでいざ聴いてみたら山本さんらしい低音基調の力の抜き差しが絶妙なボーカルに

デュオ時代の面影が残るかのようなコーラスの楽曲があったり、間違いなくライブでノレちゃう楽曲があったりと

とにかくカッコイイの一言なのですが、そこに乗せてくる歌詞がまたですね、なんというか

何言ってんのかよくわかんねえのがたまらないんですよ。

何だろうな、別に一つ一つの発言はおかしなことを言ってるわけじゃないんですけど、

全体を俯瞰して読むと、なんか妙にスカされたりとか、どういうことだ?ってなったりとか、

要するに歌詞の内容を研究できるようになってるんですよ。

その他にも「マッパライダー」っていう楽曲で不安になるような半音を聴かせてきたり、

歌詞カードにやたら誤字脱字があったりとかするんですけど、

なんか全部まとめて計 画 通 りとか言ってきそうな作品なんですよ。

だって6曲目のタイトル見てくださいよ。

これだけ見たら僕が誤字カマしてるみたいに見えますけど、

これ裏ジャケも歌詞カードもCD盤面の印字もちゃんと「Hevenstars」なんですよ。

このCDを紹介しているページとか気を使ってんのか「Heaven」って書いてるんですけど

ちゃんとオリジナル盤面見ると「Heven」なんで、むしろこっちが正解なわけですよ。

で、実際はしれっと「ヘブンスター〜♪」って歌ってるんで

クリオ語で天国を「Heven」って書くらしいし、まあこれでいいことにしますね。

クリオ語って何よ!って今度はなるので調べてみると、

クリオ語はシエラレオネ共和国で使われてる言語なんだそうです。へえええ。

そうなると何でここだけシエラレオネ基準で歌詞書くん?という新たな疑問が生じます。

じゃあ結論としてこの「Heven」は誤字なの?それとも狙いなの?っていうのが謎なわけなんですが・・・







本作をリリースしてから3年後、山本さんは亡くなられてしまいました。

とんでもなく謎で、とんでもなくカッコよくて、とんでもなくよくわからなくて、とんでもなく魅力的なこの1枚が

僕の中で伝説となった瞬間だったわけです。

エスカーゴさんが辿った軌跡から本作に至るまで、全てが僕の中で伝説であり、まるごと魅力なのです。

もう一度ちゃんと聴けて良かった。この一枚はやはり特別でした。







では次回のランダムプログラム、どーん。





No. 7646





Next CD's Hint!!

ラストトリコロールオペラ。





それでは、また次回。


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